我々のミッション
現状の医療技術レベルで満足させられていない難治性疾患、特に炎症・免疫難病、がん等の新たな治療法を開発し、治療の最適化を実現しつつ人々の健康と福祉に貢献する。
行動目標
我々は、すべての苦しまれている患者様のために、難治性疾患、特に炎症・免疫難病、がん等の疾患におけるunmet medical needsに十分に応えられる医薬品を開発し世の中に送り出すために誠心誠意努める。
ActionPlan
難病制御を行う薬物を見つけだし、患者様のQOLを改善し健やかに暮らしていただく
ActionPlan
難病の完治・根治を目指し、独自シーズ単独だけでなく既存薬との併用の可能性も求めていく
ActionPlan
医薬品という名目と現状に甘んじることなく、副作用を極限まで減らしていく
代表メッセージ
がんは、人々の半数が発症する疾患といわれており、いまだに完治が困難な疾患であります。
これまでに数多くの薬剤、外科療法、および放射線療法などの治療法が開発・改良され、一部のがんによっては生存率の向上、完治が見込まれるところまで来ておりますが、全体的にはまだ根治とは程遠い状況であります。
がんも広い意味での「炎症」ですが、炎症・免疫難病には、人間の体、宿主の免疫が深くかかわっている事が知られています。
我々はこれまで、松島綱治(東京理科大学教授、東京大学名誉教授)を中心として、免疫、特に、サイトカイン、ケモカインに関連する研究を続けてまいりました。
我々が長年にわたり培ってきた知識・技術・経験が、難病に苦しむ患者の皆様のお役に必ず立てると信じ、実践・行動に移すべく、弊社を立ち上げました。
近い将来、皆様のお気持およびお体が少しでも健やかになっていただくように、誠心誠意努めさせていただく所存です。よろしくお願い申し上げます。
代表取締役 横地 祥司
お知らせ
- 2021年11月
- 中心創業者の松島綱治教授が、東レ科学技術賞(2021.2月)に続き、武田医学賞を受賞(受賞テーマ:ケモカインの発見による白血球浸潤機序の解明と創薬への貢献)
ケモカインとは
生体侵襲に対する防御反応として炎症が惹起されますが、過剰な長期の炎症は様々な臓器障害、疾病をもたらします。炎症反応において不可分な反応として特異的白血球サブセットの組織浸潤が起こりますが、長くその分子機序は不明であり炎症・免疫学における根本的で重要な解決すべき大きな謎・Enigmaでありました。CFIの中心的創業者の松島は、1980年代の後半に急性炎症の主役である好中球並びに慢性炎症の主役である単球・マクロファージの遊走因子として、活性化白血球・組織細胞が産生するIL-8/CXCL8とMCAF/MCP-1/CCL2を精製・遺伝子クローニングを通して発見しました。その後、様々な急性炎症モデルにおいてCXCL8が炎症組織への好中球浸潤に、慢性炎症モデルにてCCL2が単球浸潤に中心的役割を果たし、これらの阻害により臓器障害を防止できることを明らかにしました。炎症・免疫反応時の最も基本的現象である特異的白血球の組織浸潤機序が、CXCL8とCCL2の発見とその後の炎症モデルでの薬理学的実証研究により解明されたのです。CXCL8/CCL2の発見を契機に数十アミノ酸からなり非常に塩基性のタンパク質からなる多くの類似白血球遊走因子が発見されケモカインと総称されるようになり、炎症・免疫・造血の場の形成機序が明らかになり、ケモカイン制御による抗原提示細胞(樹状細胞)の炎症組織から所属リンパ節への移動に観られる炎症(自然免疫)と獲得免疫の連結という新たな概念の確立とその分子実体が明らかになりました。ケモカインの発見が、免疫学及びその関連分野に大きな変革をもたらしたとも言えます。
現在まで、ケモカインを標的として抗HIV薬(CCR5拮抗剤)、造血幹細胞血中動員薬剤(CXCR4拮抗剤)が開発されております。また、創業者・松島が協和発酵と開発したケモカイン受容体CCR4に対する抗体、抗CCR4抗体が成人T細胞白血病ATLの治療薬として承認されております(がん領域での日本発、最初の抗体治療薬)。また、2015年、協和発酵キリン株式会社(現協和キリン株式会社)の設楽研也氏らとともに、日本薬学会創薬科学賞を受賞しており、産学連携の成功事例としても高く評価されております。
会社概要
会社名 | 株式会社ケモカインフロンティア Chemokine Frontier, Inc. |
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所在地 |
〒277-0021 |
設立年月日 | 2021年11月1日 |
TEL | 04-7136-1590 |
最寄り駅:JR東日本 常磐線 柏駅、東武鉄道アーバンパークライン柏駅より徒歩8分